羽島市役所
計画中の物件の調査に羽島市役所に行ってきました。羽島市役所は羽島出身の故・坂倉順三氏の設計の建物で1961年には日本建築学会賞も受賞している岐阜が誇る建築の一つです。1959年3月に竣工しているので、実に54年も前に建てられた建築です。若干の改修などが行われたようですが、まだ現役の建物として機能しています。タイルとコンクリートで作られた建物で、長い年月を風雨に耐え抜いた痕跡がところどころに現れています。最近の建物はいつまでも新品に見えるような物を良しとする風潮がありますが、羽島市役所や、この時期に建てられたモダニズム建物の多くには時間や人と共に歴史を刻みながら変化していくような独特な魅力を感じます。この魅力が今でもこの市役所が大切に使われている要因の一つではないでしょうか。
いつまでも新品のような建物も、メンテナンスを必要としない建物もありません、メンテナンスフリーと言われるような新建材よりも経年変化を経て、魅力がでてくるような素材・メンテナンスがし易い素材を使った方が建物も大切に使われると思います。
Y