兵庫旅行記① 箱木家住宅
日本に現存する最古の住宅と言われる、箱木家住宅を訪れました。どちらかというと夏に行くと良さそうな建築ですが、どうしても行きたくなり今回の旅行のメインでもありました。どーんと大きな茅葺屋根とずっしり分厚い土壁、簡素で美しいThe古民家です。700年も前の住宅と聞いてとてつもなく寒いのを想像していましたが、この日は割と温かく、靴下を2枚履いていった甲斐もあってそれほどでも有りませんでした。ふと住めそうな気がしましたが、建具はもちろん板戸でガラスは存在しないので、採光を求めれば寒風が吹き込み、温かさを求めれば真っ暗闇。厚着をし、囲炉裏で温まりながら寒さ暗さに耐えていたのでしょうね。軒先がとても低く、地面から150㎝ほど。屈まないと出入りできないこの低さは夏の日射を防ぐためでしょうか。茅葺屋根の断熱や土間の冷却効果など先人の知恵が発揮され夏は過ごし易そうです。母屋が出来た後、隣に離れが出来たり離れと結合したり、移転したりしていますが、その時代に合わせて守られてきたという事、何より700年という永い月日を耐えてきたという事実が驚きです。次は夏に訪れたいと思います。